はらっぱ技術研究所のブログ

子どものための「組立式はらっぱ用品」のブログです。
はらっぱ用品|一坪屋台1号|概要
子どもと大人がはらっぱで快適に遊ぶための「組立式一坪屋台1号」です。
Maker Faire Tokyo 2013に出展しました。

Maker_Faire_2013
子ども心をくすぐる、小さなおうちをイメージしました。

運用上の特徴
子どものおみせやさんごっこやフリマに最適
とにかく目立つ意匠デザイン
現地での組立30分、分解15分
装飾は別途1時間〜2時間かかります
床板があるので正座しても地面からの冷気をシャットアウト
はらっぱだけでなく、室内にも建築可能

構造上の特徴
切妻屋根(きりづまやね)になるように見栄えを重視
間口1800mm、奥行き1800mm、高さ2200mm、総重量92kg
一人だけで組立分解が可能な構造を採用
組立分解に必要な工具は19mmラチェットレンチ(曲がりシノ付)だけ
各パーツは一人で持てる大きさ(最大100mm x 600mm x 1800mm)
テーブルの高さは調整可能
分解すれば軽トラックに積載可能


▲屋根はパーツ同士を複雑にはめ込んでいます。


▲正面から見て屋根が三角になるような切妻屋根(きりづまやね)。軒を前後と左右に300mm出しています。


▲本物のアイビーを屋根からぶらさげると、怪しい雰囲気に。
| はらっぱ用品|一坪屋台1号 | 23:26 | comments(0) | - |
はらっぱ用品|一坪屋台1号|試作
Maker Faire Tokyo 2013に出展した組立式一坪屋台1号の試作です。


▲はじめに仮組をして全体の雰囲気を確認します。柱は2枚の板をL字状に組んであるので自立します。

用品_一坪屋台_試作_2
▲クランプで仮止めをして組立てます。手前と左右には高さ600mmのテーブルを配置します。奥は出入口なのでテーブルはありません。

tiny_house_prototy
▲サイズは幅1800mm、奥行き1800mm、高さ1800mm。この基本構造に屋根を追加します。
 
| はらっぱ用品|一坪屋台1号 | 00:04 | comments(0) | - |
はらっぱ用品|一坪屋台1号|製作
ボルトとナットについて
屋台は各パーツ同士を建築用の12mmボルトとナットで固定する構造を採用しました。ラチェットレンチで強く締め付けるとボルトの頭とナットは木材に食い込んでしまいます。このため平ワッシャを挟むのですが、結構面倒です。分解するときは、ナットと平ワッシャを地面に落とすことがよくあります。夕方の草むらの上ですと、発見するのはほぼ不可能。

ハイブリッドII丸座金について
そこで通常のナットと平ワッシャの代用になる建築用金物を「発掘」しました。木造在来工法ではコンクリート基礎にアンカーボルトを埋め込み、木材の根太と固定します。この工法で使われる専用金物です。
型名:ハイブリッドII丸座金、M12用
製造メーカ:株式会社カナイ
ネジ呼び径:12mm


▲ハイブリッドII丸座金

説明書では座機能付きで座堀り不要となっていますが、インパクトレンチと専用治具(締め付けるための専用カプラ)が必要です。このためボール盤で座堀りをしました。
ホームセンターでは入手が困難ですので、インターネットの通信販売がおすすめです。50個とか100個単位でなく、1個単位のばら売りで販売しているサイトをさがしてください。80円から150円(税別・単価)と価格はさまざまです。


▲3つの穴を利用して丸座金をネジで固定できます。


▲ボール盤に木工用ボアビット(45mm)を取り付け、2X4材に座堀りをします。


▲座堀りをしたうえで、木工用ドリルビット(先三角ショートビット16.5mm)で穴あけをします。16.5mmサイズはホームセンターでの入手は困難ですので、通信販売をご利用ください。17mmドリルビットでは遊びが多くなり、18mmではゆるゆるです。
なお、先端がネジ形状のドリルビットはどんどんくいこんでいくので、ボール盤には不向きです。先端が三角形になっているビットをお使いください。
他に角座金付きナットも検討しました。穴が開いているので小さなネジで木材に固定できます。試しに数個購入してみましたが、それほど安価ではなく角が鋭利なので採用しませんでした。

床について
床は一人でも運搬しやすいように100mm x 600mm x 1800mmを一つのモジュールとして、3枚を建築用12mmボルトで固定する構造にしました。3枚を組み合わせると、100mm x 1800mm x 1800mmになります。ほぼ一坪です。1X4材と2X4材で目の字のように枠を組み、12mm厚の杉板をステンレス製スクリュー釘で打ちつけます。

とても頑丈で、砂利の地面に置いても歪みませんし、床の上を歩いてもギシギシした軋み音もしません。剛性感があります。地面からの冷気もシャットアウトできて、裸足で歩くと感触が良いです。
あたりまえですが、現地で組み立てるとき四隅は必ず直角になります。一坪分が完全に一体化しているので、地面が水平でなくても底に板を挟めば簡単に水平が確保できます。


▲床モジュールは1枚が100mm x 600mm x 1800mmのサイズ。これを3枚組み合わせます。右側はまだ床板を張る前です。


▲たくさんのクランプで固定しながら床を組立てます。


▲床板は12mm杉材を採用。端を欠いて加工してある、相じゃくり継ぎ(相じゃくり加工)です。


▲いらない端はのこぎりで切り落とします。


▲床モジュール3枚を・・・


▲ぴったり並べて・・・


▲隅を1X4材で挟んで・・・



▲19mmラチェットレンチのシノを差し込んでバカ穴とナット側の位置を微調整してから、M12ボルトで固定します。


▲柱は12 x 180 x 1800の杉板2枚をLの字に組み、角を30 x 40 x 1800の杉の角材で補強。左が柱の下端、右が柱の上端です。


▲床と柱にはそれぞれ2X6材を固定。床の2X6材にはメスネジ(ハイブリッドII丸座金)を裏側から組み込み、柱の2x6材には直径14mmのバカ穴をあけました。現地での組立は、12mmボルト1本だけで簡単に柱が垂直に立ちます。
| はらっぱ用品|一坪屋台1号 | 00:51 | comments(0) | - |
はらっぱ用品|一坪屋台1号|評価
評価
★★★★★ 組立・分解時間
★★★★★ 見栄え
★★★★★ 快適性
☆☆ 製作時間
☆☆ 搬入・搬出

当初の計画どおりに現地での組立30分、分解15分が実現できました。軒を300mm出っ張らせた切妻屋根(きりづまやね)で見栄えもばっちり。床モジュールのおかげで地面からの冷気を遮断して、濡れた地面でも快適。
屋台の中に入ると、イベント会場の喧騒が嘘のように感じられます。まるで結界があるかのようです。Maker Faire Tokyo 2013では「おやじの隠れ家」と評価していただきました。

問題点
床モジュールは頑丈だが重い
頑丈にできましたが、床モジュール部分だけで43kgにもなりました。

屋根部分の構造が複雑すぎる
屋根部分は14個のパーツをはめこみ式で組み立てる構造にしたため、+/-1mm程度の加工精度が必要でした。複雑なので製作は大変です。


▲写っている範囲にはボルトを使用していません


▲赤い4本の柱と、屋根部分の14個のパーツ

収納時のサイズがでかい
分解しても軽トラックの荷台にフル積載になります。


ワゴン車には載りません

搬入と搬出がたいへん
各パーツが25個、総重量92kg。
設置場所が屋外で、軽トラックを横付けできる場合ならば、一人で搬入搬出が可能。

今後の課題
軽量化
製作の容易化
屋根の構造の簡略化
ローコスト化
といったところでしょうか。
 
| はらっぱ用品|一坪屋台1号 | 23:21 | comments(0) | - |